碓井サテライトクリニック
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中国
 中国にとても興味を持っています.なにかスケールが違う所に惹かれるのかもしれません.以下に,とりとめもない考えを書きます.これは,自分に対するメモの意味もあります.間違っていたり,アドバイスがあればメールして下さい.
 万里の長城を踏破するのが夢です.長さが約6000kmの万里の長城を作っただけでもすごいと思いますが,作って終わりではないのです.ここに兵士が駐屯していたのです.どんな思いで駐屯していたのでしょうか.明の時代には約100万人が駐屯していたそうです.6メートルに一人の勘定です.
 長城の写真集はあれば購入しています.手元にあるのは4冊だけです.もっと欲しいのですが・・・.結局は,自分で踏破して写真集にするしかないと思っています.この3冊の写真集を見ているだけで飽きませんし,色々と想像するのが楽しみです.北方の遊牧民が羊を連れて攻め入ってくるのを防ぐために作った(羊は長城を越えられないので)との説がありますが,羊でも登れないような峰まで長城を作っています.防衛だけを考えれば,無意味とも思いますが,兵隊を安全に移動させる目的であれば納得できます.連続性にこだわったのでしょうか.こだわりといえば,峰にちゃんと作っていることです.ただ,移動の手段としては徒歩しかないです.馬で走ったりはできません.
 清の時代で有名な皇帝は乾隆帝ですが,その父親である雍正帝が好きです.康煕帝(雍正帝の父親)が清の本当の基礎を作り,雍正帝がそれを盤石にしています.今知られている清時代の主な事(軍機所,皇帝の住居が養心殿に移った事や,次の皇帝をあらかじめ極秘に指名しておくシステムなど)は雍正帝が考えたものです.
 私が老後の夢として読みたい朱(本当は石へん)批論旨(官僚との往復文書)のシステムを考えた皇帝でもあります.激務のため,13年の治世でした.この人の事をもっと知りたく思っていますが,宮崎市定先生の雍正帝(中公文庫)以外に見つかりません.あったら教えて下さい.
 日本は中国から文化を導入していますが,私はどちからというと,中国は欧米に似ているのでは思ってしまいます.
 宦官の制度,家の中では靴など.
 学会で中国にいった時に,紫禁城に2回も一人で通いました.紫禁城の皇帝や皇女が住んでいた住居にはトイレがないのです.あるのは接見用の部屋と書斎と寝室です.トイレはオマルでしていたようですが,宦官や女官たちもオマルで用を足していたのでしょうか.明の時代には最大で宦官たちが40万人仕えていたそうですが,40万人はどこに住んでいたのでしょうか.紫禁城は明の時代に建てられ,清の時代も引き続き皇帝の内・外廷でありました.ただ,明の時代の皇帝と皇后の住居は清の時代では儀式の場に変更になっています.ただ,明の時代の皇帝の住居は,とにかくでかいです.例えて言うなら,体育館を造り,その中にまた家を造ったような構造です.どうして,この様な造りにしたのでしょうか.以前は中に入れたそうですが,入れず,疑問に思ったままとなっています.
 絶対君主性にもかかわらず,宦官が幅をきかせたり,西太后が皇帝がいるにもかかわらず実権を握り続けたのはなぜでしょうか.康煕帝は8歳で皇帝になり,親政できる年になってもなかなか実権を握れなかった事があります.一種の反乱(皇帝が反乱するもの変ですが)をおこし,実権を握ったくらいです.皇帝といえど,自分の命令を伝達し,実行してくれないとだめなのでしょう.宦官を信用するか,官僚を信用するか,親族を信用するか,バランス感覚が大切です.別の言い方をすれば,宦官,官僚,親族達から信任(部下達から信任をうけるというのも変ですが)を受けないと,本当の皇帝にはなれないのでしょうか.
 中国では,王朝の交代は大抵が民衆の反乱が原因です.反乱を鎮圧すれば安泰.鎮圧できなければ交代です.民衆が反乱を起こすのですから,切羽詰まった状況になっているわけです.生活の心配がない人が命をかけて反乱はしません.このままでは死ぬと思うから,一か八かの賭に出るのでしょう.つまり,その時点でその王朝は,王朝を維持するお金に困って,重税をかけたり,官僚の腐敗が起こっているのです.あれほど,お金がなかったのに,新しい王朝になると,国庫にはお金が貯まるのですから,不思議です.いかに,王族たちの不労所得の額が多く,社会が腐敗しているかが分かります.王朝も世代が進むにつれ,不労所得者が増えるものです(一定の歯止めの決まりはありますが)が,組織の腐敗の方がひどいと思います.
 北京の環状の道路は以前城壁があった所が多いです.一部,天安門や前門などを残していますが,本当は全て城壁と繋がっていたのです.とてつもないものです.
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