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読書
斉藤兆史先生(東大の教授で英語に関する著作多数)の「英語達人列伝」(中公新書)をお薦めします.特に,斉藤秀三郎の所は面白いです.
この本から斉藤秀三郎のエピソードを抜粋します.とにかく,強烈な人だとおわかり頂けると思います.
学校で生徒に英語を教えている時に,米国人教師から今教えている内容は生徒には難しすぎるとクレームを言われ,「米人には難しくて解らないかも知れぬが,日本人には解る」と答えたそうです.また,英語教師採用の資格試験を受けるように言われ,「誰を試験するのですか」と言い放ったそうです.多くの子持ちだったそうですが,その子供の数だけ結婚式に自分の大切な時間を浪費してしまう事を嘆いた位に勉強していたそうです.
その斉藤秀三郎氏に感動して,斉藤秀三郎先生の英語の辞書(辞書に名前がつくのは大変光栄で稀)を買ってしまいました.絶版になっているのもあって,やっと3冊のみ手に入れました.
英語が得意でない私は,ホーと感動しながら,暇なときに読んでいます.
例えば,「何がなんだか分からない」の英訳は?
答え“I don`t know what is what”
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藤原正彦,塩野七生,司馬遼太郎,佐々淳行,阿川弘之,立花隆,陳瞬臣,宮崎市定,最近では養老猛司さんが好きです.
自分の読書傾向として,作者が好きでその作者の本をどんどん読むか,例えば明治時代の日本海海戦で活躍した秋山真之に関する本を本屋で見つけては読んでいくというパターンです.
塩野七生さんの「ローマ人の物語」の影響もあり,イギリスのチャーチル(英領インドに傷心での赴任中に読んだそうです)の英語の素養を作ったと言われるエドワード・ギボンの“The
Decline and Fall of the Roman Empire”全6巻を神田の本屋さんを歩き回って購入しました.これをゆっくり読むのも老後の楽しみにしています. |
故白壁教授に勧められた事もあって,文藝春秋を毎月定期購読しています.今面白く読んでいるのが,「ザ・ハウス・オブ・トヨタ」です. |
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